在宅血液透析について
在宅血液透析とは?
在宅血液透析とは、透析施設と同じ透析機器をご自宅に設置し、医師の管理のもと、患者さん自身がご自宅で血液透析を行う方法です。
透析回数や時間の制限が少なく、ライフスタイルにあった治療ができることから、フルタイムで働く方や趣味や育児に専念したい方に人気があります。
新橋病院では1回2時間、週に5回の自宅透析と1回4時間、週に1回の施設透析を合わせて行う、短時間連日透析を推奨しています。
在宅血液透析のメリット
ご家族との時間や趣味の時間が増え、仕事の時間を透析に合わせる必要も減り、日常の生活が大きく改善されます。問題になっている院内感染も発生しませんし、何より頻回透析を行うことで、体調も良く貧血・かゆみ・足のイライラなどから解放される可能性が高いです。食事制限が少なくなるにも関わらず、検査値が改善され透析合併症の発生率も低くなります。
在宅血液透析のデメリット
現在では介助者の方が必要で、患者さんと介助者の方、ともに一定期間の訓練を受ける必要があります。施設透析と違い準備や終了後の処理に労力が必要であることと、透析の装置をご自宅に設置する工事費と、毎月の電気水道料金、その他雑費の負担があります。
また、緊急時に医療スタッフが近くに居ないことにより対応が遅れてしまう危険性があります。
自己負担金について
透析機器やRO装置は患者さん1人に対して1台ずつ、病院から貸し出し致します。しかし設置に関する自宅改修工事費用は患者さんのご負担となり、実際の設置条件により費用は大きく変動致します。
治療に関しての費用ですが、透析の回数が多くなっても、人工腎臓などの物品の追加費用はかかりません。しかし電気水道料金は透析回数が多くなった分、ご負担も多くなります。
なお、自治体によっては一部助成金制度があります。
在宅血液透析を始めるには
【在宅血液透析が始まるまでの流れ】
- 希望される患者さんに専門スタッフが在宅血液透析についてご説明させていただきます。
- 後日、介助者の方と来院していただき、もう一度、在宅血液透析についてご説明させていただきます。
- 透析装置の設置や材料の保管が可能か確認のため、ご自宅に訪問させていただきます。
- 概ね3~6ヶ月間、新橋病院で透析を受けながら介助者の方とともに訓練を行います。
- 必要な知識と技術を習得し、在宅血液透析に移行可能か判定審査を行います。
- ご自宅の改修工事後、透析装置の搬入と試験運転を行います。
- 初回の透析は当院スタッフが立ち会います。移行後は週1回の外来透析が必要です。
当院における、在宅血液透析患者さんの条件
- 本人の強い希望、意志があること。
- 介助者の方が確保され、同意していること。
- 介助者の方以外のご家族も協力的であること。
- 教育訓練を受けることができること。
- 教育訓練の内容を習得する能力があること。
- 安定した維持透析が実施されていること。
- 在宅血液透析実施のうえで、支障となるような合併症がないこと。
- 年齢は16歳から60歳程度が望ましい。
- 社会復帰の意思があること。
- 透析を実施する部屋や材料の保管場所が家庭内にあること。
在宅血液透析のサポート体制
新橋病院では在宅血液透析を行う患者さんを、医師の指示のもとに看護師や臨床工学技士がサポート致します。
ご自宅で血液透析を行うメリットは多くありますが、患者さんや介助者の方の負担や責任も大きいのが現状です。新橋病院ではより良い治療を多くの患者さんに行ってもらえるよう、積極的に患者さんをサポート致します。
透析機器・RO装置のメンテナンスについて
透析機器メーカーが定期的に機器・装置の保守点検を行います。また臨床工学技士が定期的にご自宅に伺い機器や透析液・処理水の状態を確認します。
お問い合わせ
在宅血液透析についてお気軽にお問い合わせください。
在宅血液透折についてのお問い合わせ
医療法人社団 田口会 新橋病院
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- 〒374-0044
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